高崎市出身で、「ソトコト」編集長として、政府各省庁や地方自治体の様々な地域課題や社会課題に関するプロジェクトのメンバーになるなど多方面で活躍されている指出一正氏。地方都市の活性化を「関係人口」や「弱さの交換」といった独特な表現で分かりやすく解説する。全国を飛び回る指出氏に生活の場所としての高崎市について聞いた。
お仕事柄、指出さんは全国各地を訪問されているとうかがっています。高崎市が話題に上るときには、どのように高崎市を説明されていますか。
私は高崎市石原町で生まれ育ちました。石原町は観音山の麓で、小学生でも歩いて行ける距離に利根川の支流である烏川が流れています。僕の中で自分が一番大事にしている原風景は、高崎市の観音山の麓と里川でもある烏川の風景です。
高崎市は人口37万人の都市でありながら、それでいてちゃんと自然もあることは、僕の人格形成にものすごく役立ったと思うので、「高崎市は、地域を知るのにとても良い場所ですよ」と話していますね。
今、日本のさまざまな中山間地域を拝見していますが、各地の皆さんから「群馬県の高崎ってどういうところ?」と聞かれることが多いのです。いろいろな意味でローカルを構成する要素が詰まっているので、ローカルとは何かについて伝えやすい地域だと思っています。
高崎市のローカルな要素として、里山と里川の風景以外に何が挙げられますか。
例えば、住宅街にある僕の実家には、僕が小学校のころからたぬきのファミリーが何代にもわたってずっと棲みついています。そういう風景が新幹線の駅から車で10分程度の場所に見られるのです。変わらない自然が隣接している都市機能のある街という意味では、とてもバランスがいいなと思います。だから、おじいちゃんとおばあちゃんが東京生まれの東京育ちとか、横浜生まれの横浜育ちで、地域というものに触れたことのない若い人が、「似ているようで、ちょっと自分の街とは違うな」と程よい距離間で感じやすい。高崎はそんな街ではないでしょうか。
要は、ローカルシティとしての顔をちゃんと持っていながら、東京に共通する機能を持った街です。今はパソコンやスマートフォンの中に都市機能が入っているので、全国のどこにも都市機能はありますが、高崎ではそれが立体的に見えます。
僕は高崎市役所の最上階にある「アートマルシェ」というレストランが好きで、このレストランから高崎の全風景が見えるのですが、都市的なものと山的なものが上手い具合にミックスしているなと。遠くに八ヶ岳が見える日もありますし。それから僕の友達が関わっている自然観察会で観音山の森の中を撮影すると、キツネが写っていることもあります。人以外の生き物も生きていける許容があるという意味では、これからの日本の街がめざすものが図らずも残っている気がします。
高崎市を説明する時には、こうした話をしています。
教育や医療福祉などインフラの整備状況はどう評価されていますか。
インフラで群馬県や高崎市が他の都道府県や市町村と何が違うかと言えば、道の良さです。ともかく道が導線も含めて整備されていますよね。国道もバイパスも。これは、今おっしゃった社会の課題にもつながるのだろうなと。例えば子どもが急に病気になった時、ものの数分で救急病院に連れていけます。買い物にも車で行けますし、薬局にも車で行けますし、移動に関するストレスが非常に少ない県だと思います。 高崎市の場合、コンパクトシティとまではいきませんが、市街地や旧市街地に住宅が集まっていて、榛名山の周辺などを除けば住宅地がそれほど偏在していません。「ぐるりん」という循環バスも走っているので、お年寄りも街に出やすい環境です。しかもバイパス沿いには店がたくさんあるので、住むには便利な街かなと思います。 一方、僕の両親が高齢なので、市のホームページで介護関連の情報を検索することがありますが、必要なサービスにアクセスしやすいですね。60代から80代の方に対して意識が向いた街なのかなと思います。
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